人を殺してはいけないというのは、いまの日本に生きる自分には当然のことなのだが、あえてその理由を考えてみる。
罪になるからいけない
では罪にならないならばいいのだろうか。例えば織田信長が意に沿わぬ家臣を切り捨てても罪にはならない。確かに現在の日本の法律ではいけないこととされているけど、いつどの時代でも、どの地域でも成り立つことではない。仇討ちが美徳とされる状況だって、存在した。
自分がされて嫌なことは、してなならない
もちろん、自分が死ぬのは嫌だ。殺さないで欲しい。でもだからといって、それを他の人にしてはならない理由にはならない。当人に隠れて中傷をするといった行為は、日常的にみられる。自分がされて嫌なことをしている人は、たくさんいる。
弱者の自己防衛のため
人を自由に殺しても構わないという決まりで世の中が動いているとする。ムカついたら相手を殺しちゃえばいい。でも、自分もいつ殺されるかわからない。たとえば、内戦で政府の力が衰えた国では、無法地帯と呼ばれる場所が存在する。昔の商人は、高額の商品や金銭を運ぶ際の危険を軽減するために用心棒を雇って武装することもあった。人を殺してはいけないという決まりをつくれば、弱者たる自分の身を守ることができる。